介護職が正社員として働くこととパートで働くことには、以下のような違いがあります。
まず挙げられるのは、勤務時間の違いです。24時間体制の職場の場合、正社員はシフト制かフルタイムでの勤務となる場合が少なくありません。この場合、日勤は8時から17時まで、早番は7時から16時まで、遅番は11時から20時まで、夜勤は16時から翌朝9時までというような時間帯での勤務となり、フルタイムでは8時から17時までの勤務となります。
しかしパートは、週に○日まで・1日○時間までなど時短勤務や曜日の指定など、自分の生活に合わせて働き方を選べます。
次に挙げるのは、仕事内容の違いです。基本的には身体介護と生活援助、送迎や夜勤など、あまり仕事内容に変わりはないでしょう。しかし、職場によっては正社員のみが行う業務もあります。介護記録や利用者の家族への連絡は正社員のみとしていたり、パートやアルバイトのみでの夜勤はさせず必ず介護福祉士の資格を持つ正社員が1名以上は必要というものです。
また、給与も異なります。正社員の場合は昇給や賞与があることが多く、収入が安定します。一方、パートの場合は時給で計算されるため、働き方によっては収入が不安定になりがちです。また、職場によってはパートへの賞与はないケースもあります。
キャリアに関しても、1つの職場で長く働き続けている正社員は、昇給や資格取得などによってキャリアアップしやすいですが、パートはどうしても時間が短く責任の重い仕事を任されることも少ないため、キャリアを積むのは難しい面があります。